広報ニュース

第190号インダストリオール・ウェブサイトニュース

インドの組合、不安定労働との闘い強化を呼びかける

2025-05-05

先週4月28日、インダストリオールのインド協議会で、加盟組合は、増え続ける不安定雇用、間近に迫った反労働者労働法の施行、エネルギー転換に関する全国レベルの議論からの組合の排除など、同国の労働組合運動が直面する課題について議論した。


議論の中心は不安定雇用だった。さまざまな製造業部門の組合指導者が、不安定雇用労働者の権利を保護し、労働条件と賃金の改善を保証するために組織化を急ぐ必要性について懸念を表明した。

不安定雇用労働者にとって、労働安全衛生も依然として大きな課題である。組合幹部によると、新しい労働法はインドの工場における職場の安全性の状況をさらに悪化させるだろう。インドの中央労働組合と部門別連合の合同プラットフォームは、新労働法施行の中止を要求し、5月20日に全国規模のストライキを実施するよう呼びかけた。

インダストリオールのケマル・ウズカン書記次長はオンラインで参加し、次のように述べた:

「我々は世界中で労働者の権利に対する前例のない攻撃を目の当たりにしており、この困難な時代に我々は団結し、善戦を続けなければならない。インダストリオールは、不安定雇用と闘うインドの加盟組合を全面的に支援し、連帯する」。

ケマル・ウズカンは、「組織化で公正な未来を」というスローガンの下、オーストラリアのシドニーで開催されるインダストリオール大会について参加者に伝えた。

南アジア地域事務所長のアシュトシュ・バタチャリヤは、南アジア地域におけるインダストリオールの重要な成果と現在進行中の取り組みを共有した。彼は、この地域における「公正な移行」活動の必要性と重要性を強調した。前日に行われた加盟組合との半日の「公正な移行」セッションではこの活動について幅広く取り上げた。

このセッションで組合幹部は、製造業を取り巻く環境の移行が進む中、労働者が今日直面しているさまざまな課題に焦点を当てた。熱ストレス、気候変動による移住、現場での高度なロボット工学の導入など、気候変動や技術の進歩によって労働の世界がどのような影響を受けているかについて詳細な議論が行われた。労働組合員は、同国の「公正な移行」に向けた要求を詳述した書簡をインド政府に共同で提出し、前進することで合意した。

「私たちは、インドの加盟組合が全国的な道筋を作り、全国の不安定労働者の組織化を強力に進展させ、労働者のための団結した力強い声を構築し、変革的なアジェンダを前進させ、移行においていかなる労働者も取り残されないという約束を堅持していることを称賛する」と述べた。

とアシュトシュ・バタチャリヤは述べた。

会議に出席した青年と女性の代表も、自分たちの要求を会議に提出した。青年組合幹部が提唱している要求の1つに、若年労働者向けの再教育・スキルアップ訓練プログラムがある。

4月27日に開催されたインドの女性委員会は、男女間賃金格差、 技術革新が女性労働者に与える影響、月経・出産・閉経に関連する労働安全 衛生問題など、取り組むべき3つの優先分野を特定した。

【原文記事URL】
Indian unions call for increased fight against precarious work | IndustriALL

« 前のニュース  次のニュース »