広報ニュース

第191号インダストリオール・ウェブサイトニュース

アジア太平洋の組合が団結と連帯の強化を訴える

2025-05-28

5月9日、アジア太平洋の 50 人以上の労働運動家が地域執行委員会に集い、11 月にオーストラリア・シドニーで開催されるインダストリオール第4回大会に向け、活動の進捗状況を確認した。


インダストリオール大会がアジア太平洋地域で開催されるのはこれが初めてで、地域執行委員会は規約改正案、今後4年間の行動計画案、手配準備などについて議論した。オーストラリアの加盟組合は、特に労働党のアルバニージー党首が首相2期目に再選され、選挙後の組合運動にとって好ましい環境において、大会開催への熱意と意欲を表明した。

議題は、反労働者的な労働法改革やエネルギー移行プロセスにおける組合・労働者の声が反映されていないことから、製造業における不安定雇用の増加、労働安全衛生の憂慮すべき状況まで多岐にわたった。参加者は、インド・パキスタン国境での紛争に関する労働者の平和と団結の重要性を強調するとともに、ミャンマーの軍事政権によって抑圧されている労働者のために進行中のキャンペーンを支援した。議論では、労働者の権利を向上させるためには、この地域の労働者階級運動においてより大きな団結と連帯が必要であることが明らかになった。

報告に基づき、行動・キャンペーンの実施について議論し、労働者の権利の促進、労働法改革、ホワイトカラーや不安定雇用労働者の組織化・組合加入を含む組合構築の強化、公正な移行の確保、包摂的組合の促進に焦点を当てた。

インダストリオールのケマル・ウズカン書記次長は次のように述べた:

「世界的な地政学的状況の悪化、軍事衝突、一方的な関税の賦課は、労働者の基本的権利を守るために、労働者と労働組合に大きな課題を突きつけている。労働組合は強力に団結して闘わなければならない。オーストラリア、韓国、マレーシアでは、組合主導の強力なキャンペー ンで労働者をある程度救済することができた。公正な未来のために、私たちは闘いを続けなければならない。」

アジア太平洋地域女性委員会は、地域全体で実施されているジェンダーに基づく暴力とハラスメント、第 190 号条約、インダス トリオールの「No Excuse(弁解の余地なし)」方針をめぐる様々な能力開発プログラムについて共有した。

南アジアと東南アジアの青年作業部会は、青年組織・政策に関するインダストリオール規約改正の議論に積極的に貢献した。青年リーダーたちは、アジア太平洋執行委員会に対し、より大きな包摂とより良い代表に向けた具体的な措置を講じるよう求め、支援を要請した。

インダストリオール副会長・アジア太平洋地域共同議長の金子晃浩氏は、次のように述べた:

「私たちは、青年活動・方針の策定というイニシアチブを支持する。私たちの行動計画は、労働組合の変革アジェンダの重要性を強調している。より多くの若い労働者を組合に組織化するために、よりエネルギッシュな若い組合活動家が必要だ。新しい血と世代交代がなければ、労働組合は持続可能ではない。」

【原文記事URL】
Unions in Asia Pacific call for greater unity and solidarity | IndustriALL

« 前のニュース